こんにちは、さいちょうろうです。
早い人は2020年から始まったテレワークも、3年目の2022年に入りました。多くのガジェットブロガーさんもあらゆるガジェットを駆使ししてテレワーク環境の使い勝手向上に余念がないことと思います。そんな現代社会で戦い続けている我々にとって1番大事な武器は何でしょうか。
そう、PC本体です。
どんなにデスクが広かろうが、モニターが大画面だろうが、キーボードがスコスコ気持ち良かろうが、間接照明がテカテカ光っていようが、一番大事なのは仕事に使うPCが快適かどうかなのです。
そんな一番大事なPC環境を極限まで快適にしましたのでご紹介します。
はじめに
うちの会社のPC環境
うちは某外資系IT企業で、社員にはノートPCが支給されています。もともとはWindows PCだったのですが何をトチ狂ったのか、数年前から「社内のPCをMacにしていきます」とか言い出し始め、置き換え先のPCがどんどんMacになっていきました。そんな自分にも2017年頃にMac(MacBook Pro 15インチ(Late2016))が配布されました。
このMac、
- Windows一筋だった管理人にはすさまじく使いにくい
- PowerPointで作った資料をお客さんPC(Windows)で開くとレイアウトが崩れる
- ZIPされたファイルをお客さん先PC(Windows)で展開するとファイル名が文字化けする
- メモリやディスクの拡張ができない
- USB-Cのみなので使いづらい
- 有線LANにしようと思ったら変換コネクタが必要
- 武器になるレベルで重い
などなど、数々の問題を引き起こしてくれました。
あまりの生産性低下にブチ切れた管理人は2018年に自腹でThinkPad T480s を購入し、以降はそれはもう快適なWindows生活を送ることができ激務をこなすのに大きく貢献してくれました。
ThinkPad T480s のスペック不足問題
ちなみに管理人のThinkPad T480s は以下のようなスペックです。
CPU | Intel Core i7-8650U 4C8T 最大4.2GHz |
メモリ | 40GB(8GB+32GB) |
SSD | Samsung 960 PRO 2TB |
GPU | nvidia GeForce MX150 |
14インチクラスのマシンでは当時構成できる最高のスペックにしているので今でも十分な性能を備えているのですが、同時に以下のような使い方をするとサスガに少し待たされることも
・Notes(グループウェア)
・ブラウザ(タブ30個程度)
・Vmware(ゲストOS:3個程度起動)
・Web会議
・エクセル(5個程度)
・ファイラー(タブ10個程度)
・テキストエディタ(タブ10個程度)
・Slack
・リモートデスクトップ
メモリは40GB載せているので、これらを同時に使っても全然余裕なのですが、さすがにCPUが厳しくなってきました。まぁそもそもこれらを同時にって、もはやTDP 15WのノートPCにやらせる次元の処理じゃないんですが(笑)
「こりゃそう遠くない未来で新ノートPCを考えないとダメかしら?でもこれ以上スペックの高いCPU積んだノートっていくらするんだよ。」と一瞬考えたのですが、最近はリモートワークが99.9%なので「仕事、そもそもノートPCである必要ないんじゃ…?」なんて思いはじめ、最終的には「仕事用にデスクトップをもう1台組んだら幸せになれるんじゃ?」と思ってみたり見なかったり(フラグ
新お仕事用PC
フラグ回収
妄想の段階で思いついた「仕事、そもそもノートPCである必要ないんじゃ…?」なんてイカれた発想ですが、ガジェットブロガーたるもの欲しいだけで飛びつくのは3流なので、この妄想を実現化するにあたっては「効果の検証」と言う名の「自分への言い訳」が必要です。
確かに今まではノートPCであることで、以下のような制約、不満点がありました。
- CPUが非力
- 外部ディスプレイの数、解像度に制限がある
- SSDの容量拡張に限度がある(ノートPCはM.2は1枚しか刺さらない)
- デスクトップと比べてスペックの割に高価
- 拡張性がない
- 高負荷時にファンがうるさい
特に管理人の場合はプロジェクト実施時には個人用検証環境としてVmware上に仮想環境をいくつも構築したりするのでCPU、メモリ、SSDともに強力なスペックが必要となります。もちろん社内に立てている共有サーバーならある程度のスペックの環境が使えますが、ネットワークに繋がなくても好きにできるローカルの環境があると格段に使い勝手がいいんですよね。(単に人とモノを共有することが嫌いな管理人の性格も多分に影響しています)
とりあえずは「仮に買うとしたら」でパーツ選定を行います。
パーツ選択
パーツとしては、以下を選択しました。
CPU | AMD Ryzen 7 5800X 8C16T 3.8GHz |
メモリ | G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNC(32GB) |
SSD | Samsung 980 PRO 1TB Plextor PX-1TM8PeG(予備パーツ) |
GPU | GeForce GTX 1080ti(予備パーツ) |
マザーボード | Gigabyte B550 AORUS PRO AX |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact Black TG |
CPUクーラー | NZXT KRAKEN X63 簡易水冷 280mm |
電源 | Corsair RM650 |
パーツ選定も終わり、後は「効果の検証」をして最終的に購入に踏み切るか慎重に検討をですね…
物事は時に勢いも必要です。
数日後にはパーツが揃ったので仕事をサボって組み上げます。
…ゲーミングPC?
いいえ、お仕事用PCです。
メモリとかマザーボードがレインボーに光ってますが、断じてゲーミングPCではありません。
実戦投入
今まで使用していたThinkPad T480s からデータ類を持っていき、実際に業務に使ってみます。
比較対象がノートPC用のCPUなので差が大きいのは当然ですが、とりあえず何をするにもクソ速くて仕事が超絶捗って笑いが止まりません。
現在やってるプロジェクトの作業の中で、2000万行ぐらいあるログファイルから特定の条件を満たす行だけ抜き出して集計するようなことをやってるんですが、マルチスレッドに対応していないタコなアプリを使ってても今までの4倍近い速度で集計が終わるのはありがたいですね。
他にも製品が出力する3GBぐらいあるサポートファイルがあり展開すると50GBぐらいになります。ノートPCだと展開するのも相当な時間を要していましたが、必要になった時にサクッと20秒ぐらいで展開が終わるので非常に使い勝手が向上しました。
まとめ
テレワーク用にデスクトップPCは最高の選択肢だ
この記事執筆時にはすでに実戦投入してから半年以上経っていますが、数々の業務(トラブル対応含む)で負荷の高い業務をやっても平然としているほどのスペックなので非常に快適に仕事ができています。たまにお客さん先に行く際にThinkPad T480s を使うこともありますが、立ち上げ時にウイルスチェックや数々の更新が走ったりするタイミングにはだいぶ重かったりするので、業務用にデスクトップPCを1台組んで大正解でした。
会社によっては業務用PCを好きに準備できない方も多いと思いますが、自分の裁量でどうにかなる人にはぜひノートPCの持つ多くの制約から解放され、快適なテレワーク環境を手に入れてもらえることを願っています。
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参考
購入したパーツ類
参考までに、今回使用したパーツは以下になります。