こんにちは、ヒキコモリ系サラリーマンのさいちょうろうです。
最近はディスプレイも安くなってきたので、デュアルディスプレイ(デュアルモニター)化されている方も多いと思いますが、ただデスクトップが広くなっただけで十分に活用できていない方もいるのではないでしょうか。また最近では働き方がテレワーク中心の方も増え、業務効率を少しでも上げたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
デュアルディスプレイのメリットと、デュアルディスプレイ化した後の効率を最大化するにあたって管理人がどのように使用しているかを記事にまとめました。最後には環境を作る上で必要なものもまとめましたので参考にしてください。
ポイント
この記事は以下のような方を対象としています。
- デュアルディスプレイにしたいけどどう活用していいかイメージできない
- 他の人のデュアルディスプレイの使い方を見たい
- テレワークの効率を少しでも上げたい。
- 超ウルトラワイド(49インチ)と、デュアルディスプレイどっちがいいか迷っている
デュアルディスプレイによる生産性向上
デュアルディスプレイにすることでなんとなく生産性が上がりそうな気はしますが、実際どのぐらい上がるのでしょうか。海外のサイトですがこんな情報があります。
98% of users preferred a dual monitor configurator to a single monitor.
(中略)
Tech consultant Jon Peddie Research reported that users of multiple monitors estimated productivity gains averaging 42 percent.
要約すると以下の通りで、
- 98%の人がシングルディスプレイよりデュアルディスプレイの方がいいと感じた。
- デュアルディスプレイにすることで生産性が42%向上した。
分かりやすい言い方に変えると、今あなたが行っている仕事が0.7倍の時間で終わる、あるいは同じ時間で今よりも1.42倍の仕事量をこなすことができる。となります。自分が普段行っている仕事の大変さや時間の足りなさを考えると、いかにこれが絶大な効果か分かるかと思います。実際、1.5倍程度の効率改善は管理人の普段の感覚とも割と近いです。
以降では具体的なユースケースを交えつつ、デュアルディスプレイがどのように活用できるかご紹介します。
前提
管理人は某外資系でITエンジニアをやっています。そのため多くある業務のうちPCでの作業は以下のようなものになりますので、その前提で以下の記事を書いています。
主な業務内容
- 提案資料の作成(パワーポイント)
- 設計書や導入手順書の作成、レビュー(ワード、エクセル)
- お客様環境、あるいは自前の環境への製品導入、構築、検証
- 製品ログを参照しつつ問題対応
- 製品が使用する上で必要なシェルスクリプト類の作成
- Webからの情報収集
- メール
- 研修資料(動画など)の閲覧
- オンラインミーティングへの参加(Webexやzoom)
- 業務チャット(Slack)
PC環境
管理人が使用している環境は以下になります。
PC
デスクトップ(プライベート用)
自作デスクトップマシンで組んだのは2020年6月です。
- CPU : AMD Ryzen 9 3950X
- メモリ:DDR4 32GB(G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNC)
- Disk: Samsung 980 Pro SSD (1TB) + HGST HDD (3TB+6TB)
- Graphic:MSI GeForce GTX 1080Ti
ノートPC(仕事用)
お仕事用にLenovo ThinkPad T480sを使用しています。CPU、Graphic以外は購入後に交換、拡張しているのであまり原型をとどめていません。
- CPU : Core i7-8650U
- メモリ:DDR4 40GB
- Disk: Samsung 960 Pro SSD (2TB)
- Graphic:GeForce MX150
- Wi-Fi : Intel Wi-Fi 6 AX200
デスクトップ(仕事用)
自作デスクトップマシンで組んだのは2021年6月です。テレワークが基本となり、ノートPCである必要がなくなったため、より快適な仕事環境を求めて1台組みました。
- CPU : AMD Ryzen 7 5800X
- メモリ:DDR4 32GB(G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNC)
- Disk: Samsung 980 Pro SSD (1TB) + Plextor PX-1TM8PeG (1TB)
- Graphic:MSI GeForce GTX 1080ti
ディスプレイ
最近ある、PHILIPS のような49インチ(解像度:5120x1440)と言った超スーパーワイド液晶ではなく、利便性を考えてあえて2枚のディスプレイの構成としています。
2つのディスプレイ
メインディスプレイに「LG ゲーミングモニター ディスプレイ 34GK950F-B 34インチ/3440×1440ウルトラワイド/144hz」、サブディスプレイに「LG ゲーミングモニター 27GL850-B 27インチ/WQHD(2560×1440)」です。どちらも発色のいいゲーミングモニターなので目の疲れも少ないです。
接続方法
上記2台のPCがそれぞれ、メインディスプレイ、サブディスプレイに接続され、更にゲーム機(PS4)がサブディスプレイに接続されています。管理人の使い方では表示パターンとしては以下の6通りがあります。
メインディスプレイ(34インチ) | サブディスプレイ(27インチ) | |
パターン① | デスクトップ | なし |
パターン② | デスクトップ | デスクトップ |
パターン③ | デスクトップ | 仕事用PC |
パターン④ | 仕事用PC | 仕事用PC |
パターン⑤ | なし | 仕事用PC |
パターン⑥ | デスクトップ | ゲーム(PS4) |
ユースケースごとの使い方【実例】
パターン①:デスクトップ(1画面のみ)
プライベート時として、一番使用頻度が高いパターンです。
メインディスプレイは34インチ(解像度3440×1440)のスーパーワイドモニターのため、普段使いではこの解像度で十分なためです。
パターン②:デスクトップ(2画面)
パターン①では手狭になるときにサブディスプレイも使用してデスクトップを拡張します。使用するパターンとしては以下のようなイメージで、サブディスプレイにYouTube動画を映しながら、メインディスプレイでブログ作成などの作業する感じです。特にYouTubeでライブ配信を見ている際に流れているコメントを見たい場合など、画面を表示させ続けたい場合に使えます。
もちろん、動画編集のタイムライン表示などに使えば長い横幅が生きてくるので編集操作もはかどります。
メインディスプレイ(34インチ) | サブディスプレイ(27インチ) |
ブログ作成などの作業 | YouTube動画、ツイッター |
動画編集 | YouTube動画、ツイッター |
動画編集 | 動画編集 |
YouTube動画 | マインドマップやメモ |
ブログ作成などの作業 | 参考にしたいWebページ |
攻略ページなど | PCゲーム |
パターン③:デスクトップ+仕事用PC
自宅で仕事をする時に一番多く使用するパターンです。仕事で参照するものがあまり多くない場合は、仕事用の画面はサブディスプレイの27インチ(WQHD:2560×1440)で結構事足ります。仕事のちょっとした合間にデスクトップ側でTwitter や動画を見たい場合に画面を切り替えたりする必要がないので便利です。
マウスを「ロジクール MX Master 3」に変えてからはデスクトップとノートPC間も1つのマウスを切り替えることなく行ったり来たりできるので使い勝手が向上しました。
パターン④:仕事用PC(2画面)
自宅で仕事をしていて、パターン③では画面が手狭になった時や本気で仕事に集中するときに使用するパターンです。以下のような使い分けをすることが多いです。
メインディスプレイ(34インチ) | サブディスプレイ(27インチ) |
エクセル、パワーポイントなどの資料作成 | メール画面 |
エクセル、パワーポイントなどの資料作成 | 参照用の別のエクセル、パワーポイント |
エクセル、パワーポイントなどの資料作成(内職) | オンライン会議画面(ホスト側のプレゼン資料) |
複数ドキュメントにまたがる比較やドキュメントレビュー | レビュー結果(指摘事項メモ) |
コーディング | 参照用のWebページやJavaDocなど |
ターミナルソフトやVMwareなどで導入構築作業 | 導入手順書などの資料 |
仕事をする際に複数のアプリを行ったり来たりしながら作業を行う方も多いと思いますが、デスクトップが狭いと「エクセルを開いて参照して、別のアプリをアクティブにして入力して…」といった作業を1日何十回も行う場合はそれだけでも無駄にする時間は膨大になります。広いデスクトップで作業に必要な情報をすべて開いたままにするだけでもかなり効率化することができます。
パターン⑤:仕事用PC(1画面)
パターン③でデスクトップを表示させずに、真面目にお仕事をする場合のパターンです。仕事で参照するものがあまり多くない場合は、仕事用の画面はサブディスプレイの27インチ(WQHD:2560×1440)で結構事足りますので省エネのためにもメインディスプレイはOFFの状態です。
パターン⑥:デスクトップ+ゲーム機(PS4)
サブディスプレイにゲーム機(PS4)、メインディスプレイにデスクトップを映すパターンです。
この表示方法だとゲームの攻略サイトを映しながらゲームを進めることができるので非常に効率がいいです。以前は1つのモニターでチャンネルを切り替えながら使用していたので効率が悪く不便でした。メインディスプレイのように34インチ(解像度3440×1440)の広さがあると攻略サイトも複数開いたり、片方にメインストーリー、もう片方にマップ拡大図を表示できたりできるので宝箱の取り忘れなどもなく効率的です。
(ノートPCの場合)環境を作る際に必要なもの
Thunderbolt 3 ドック
ノートPCは通常外部ディスプレイにつなぐポートが1つしかついていません。(HDMI もしくは DisplayPort)そのため、複数のディスプレイに接続するデュアルディスプレイを実現するためにはThunderbolt3 ドックのような拡張デバイスが必要になってきます。
Thunderbolt3 ドックに関しての詳細は以下にまとめていますのでご参照ください。
ケーブル類
デスクトップやThunderbolt3ドックからディスプレイに接続するためのケーブル。管理人は長さを最適なものにするとともに、スリムタイプのケーブルを使用しているのでかなりスッキリしています。おススメは「エレコム ハイスピード Premium HDMIケーブル 4K/Ultra HD イーサネット対応 スリムタイプ」と「サンワサプライ DisplayPortケーブル (Ver1.4)」です。コネクターも小さいので見た目の省スペース効果も大きいです。
ディスプレイ
外部ディスプレイがない人、あるいは1つしかない人はディスプレイの追加が必要です。うちではメインディスプレイに「LG ゲーミングモニター ディスプレイ 34GK950F-B 34インチ/3440×1440ウルトラワイド/144hz」、サブディスプレイに「LG ゲーミングモニター 27GL850-B 27インチ/WQHD(2560×1440)」を使用しています。
まとめ
デュアルディスプレイ(デュアルモニター)環境を構築することで仕事もプライベートも効率がかなり向上することを紹介しました。最近ではPHILIPS のような49インチ(解像度:5120x1440)と言った超スーパーワイド液晶なども流行っていますが、デスクトップとノートPCのように2台を接続して状況に応じて表示させるものを選んだり、不要な時は片方をOFFにしたりできる方が汎用性が高い方がおススメと考えています。
また、デュアルディスプレイにするとケーブル類が増えてしまうので、以下の記事も参考にしてください。